EPUB3も少々

さて、筆者が書いております成人ゲイ向け官能小説。元々はEPUB3をターゲットとして作成していたんです。2012年の話なので大分古い話ですが。
作成の手間を省けるようにバッチ処理ファイルなんかも作ったりしていたんですが、如何せん当時は納得の行く表示ができるデバイスが少なくて挫折しました。
だいたい、PCですら、当時espurというベータ版が頼り。
Adobe Digital Editionsはうちの環境では行によってフォントが崩れて見づらくて仕方ないという状況に陥ります。(システムフォントをMSPゴシックに変更しているせいかもしれませんが検証していません)
ChromeのReadiumはうちの設定の問題もあって若干使いづらい。クリアタイプに対応していないフォントを設定しているので(Web表示としてはそれで良いんだけど)小説の表示としてはなんか違和感が。それに表示領域が大き過ぎて(ウィンドウ小さくしろよって話なんだけど、Webページ表示確認用として主に使っていたので毎度サイズ調整するのも面倒臭く……)。
Kobo Touchはレスポンスが遅いので編集確認作業が辛い。し、同じファイル名で上書きするとKoboの内部DBがおかしくなるらしいので、いちいち削除して同期、コピーして同期という作業を繰り返さなければならないのが辛い。
(これ、本体側で削除し、PCと繋いでコピーして、PCとの接続を切ればOKでした。でも、MicroUSB端子が早く痛みそう)
Androidは当時うちにあった2.3では表示できるアプリが無い。
と散々でした。

EPUB2じゃ縦書対応していないしねぇ。
で、結局まだPDFの方が書き手も読み手も楽な状況は変わっていないですね。少なくとも日本語縦書においては。
ということでちまちま推敲を重ねながらPDF化作業をしていたりします。

そして、約3年ぶりのEPUB3への再チャレンジ。
楽天KoboのKobo Writing Life日本本格提供開始に伴い、再度挑戦してみました。
その結果、楽天Koboさまでも公開開始と相成りました。(∩´∀`)∩ワーイ

当方での表示確認は、Sony Reader、楽天Kobo Androidアプリ、紀伊國屋書店Kinoppy for Android、Kobo Touchの実機にて行っております。
流石に3年前よりは環境が色々と揃っていて、PDF版と同レベルのものにできました。
ですが、PCでの確認環境は全然整っていないのは相変わらずです。Adobe Digital Editions、Redium、EPUBReaderいずれもまともな表示にならないです。(大枚叩けばそんなことないのかもしれませんが貧乏なので……)

ただ、EPUB3版でも本文の背景を設定させていただいておりますが、Kobo Androidアプリ等、閲覧するアプリによっては背景設定は無視されるようです。
無視するなら完全に無視して欲しいところなのですが、特定のページと特定の操作により、限定的にその背景が表示されてしまう現象がKobo Androidアプリでは見られました。これは、コンテンツ側のバグではありませんので、ご了承願います。

2015-05-08 2014-07-18