加圧トレーニングオナホ(上級者用) 体験版
【まえがき】
※[ご注意ください]
【あらすじ】
重量級脳デブ筋選手の巣窟、
正式名称が『忍耐度が増します もっとちんぽ鍛えるオナホの加圧トレーニング』上級者用という、『任○堂DS もっと脳を○える大人の○Sトレ○ニング』をもじったものの些か苦しいしネーミングセンスも脳デブ筋な一見ふざけたブツだったのだが、しかし確かに上級者用ではあって、そのオナホを借り出した相撲部では使用できる者が誰一人としておらず、相撲部主将の黒部田がラグビー部に持ち込んだのだった。
ラグビー部でも冷たい対応をされて黒部田はとぼとぼと部室を出て行ったのだが、ラグビー部主将の猪塚は密かに黒部田の後を追い掛け、他のラグビー部員には知られないようにしてその上級者用オナホールを黒部田から又借りしていた。
部室に居残って試そうとしていた猪塚はなかなか帰ろうとしない主務の熊里に帰宅を促すが、熊里にはオナホを借りていたことがバレてしまっていたのだった。
【主な登場人物】
ドンドンドン。
「頼もう!」
部室の外で、声量が大きい割に重くくぐもって聞き取りづらい声がもわもわと鳴り響いた。
「またかよ」
「あいつら揃いも揃ってスケベなことしか考えてない豚どもだからな」
「それって割とブーメランな発言じゃね? まあ、うちの場合は動物園だけど」
と、こんなことを言っているのは、相撲部の主要メンバーが「黒豚」「イベリコ」「アグー」(本当は「黒部田」(「くろぶた」ではなく「くろべだ」)「井縁戸」(「いべりこ」ではなく「いぶちど」)「安宮」(「あぐう」ではなく「あみや」)で、ラグビー部の主要メンバーが「
ちなみにもう一度言うと、ここは
「まあ良い。俺が出て即刻追い返してやるよ」
先にドアへと向かおうとしていた羽鹿を制して、主将の猪塚が部室のドアを開けた。
「はいはい、三豚トリオと遊んでいる暇はこっちには無いんですよ~、ってあれ? 豚が2匹足りない。逃げたか」
「豚が人見て豚って言うな。今日は吾輩一人である」
「三匹だろうが一匹だろうが、もうあんなクソふざけた勝負なんてしねえからな」
「今日はそんなことをしに来たわけではないのである」
「あ、ちょ、勝手に入ってくるなよ」
ドアの内側へと強引に入り込んで来た相撲部主将の黒部田は、部室に入るなり袋から怪しい物体を取り出して見せた。
「じゃじゃーん。今日はこれを、見せびらかしに来たのであーる」
「は……?」
一瞬、ここ部室内の空間だけが周りの時流から切り離されて、シャッターでROMに格納された静止画像にみたいなった。
黒部田が見せびらかした物体が何であるか、すぐに分かったラグビー部員は誰一人として居なかった。
何かしらの優勝トロフィーとか、とも考えてみたが、それにしてはあまりにも形状が可笑しいし、そもそもそんなものをいちいち手に持ってラグビー部に見せに来るか? って話もある。
猪塚も部室内をぐるりと一巡見渡して、全員が『?』な顔をしていることが確認できると、
「……見せびらかしに来たってことは、何かしら自慢したくなるようなブツってことなんだろうけど、すまんな黒部田、それが何だか、我々にはさっぱり分からん」
いつもはしつこく『黒豚』と呼んで
「これはだなあ、コホン。『忍耐度が増します もっとちんぽ鍛えるオナホの加圧トレーニング』上級者用、だ」
(作者注※ えーと、物凄く分かりづらいので泣く泣く補足をしますと、『任○堂DS もっと脳を○える大人の○Sトレ○ニング』をもじった……、すみません。しかも古くて……。)
「は? なんて?」
「だからあ、『セックス研究会』から借りてきた……」
忘れられない特定のキーワードに、猪塚が機敏に反応した。
「また、そこかよ! お前ら何なんだ! セックス研究会の手先なのか!? それとも、相撲部とは仮の姿で実はお前らがセックス研究会の本体だったりとかしねえだろうなあ!」
「ち、違うでござるよ。これは単に、借りてはみたもののうちの部では誰一人として使える者が居なかったんで、試しに持って来ただけというか……」
猪塚の急に激怒したかのような反応に、豆鉄砲食らった鳩のように黒部田がきょとんとしながら慌てて説明を加えた。
確かに、セックス研究会から借りてきた変わり種オナホで『オナホ三番勝負』なんていうふざけた勝負を相撲部から持ち掛けたことがあったのは事実だったが、それだけでここまで激高するものかと黒部田は吃驚していた。
しかし、主原因はそこには無い。他のところにある。
だが、黒部田にはアレを知る由も無かったのだった。
かつて同じくセックス研究会から借りてきた機材にて行われた、『前立腺中出し輪姦』のことを。
「『加圧』とか言ってたから、その下に見えているのが加圧ポンプか何かなんだよな。で、おそらく黒部田が手に持っている部分がオナホの本体だとして、そこから伸びている一本のムチみたいなのはなんだ?」
マネージャーの熊里は一人、冷静にその物体を眺めながら解析を始めている。
黒部田の持ち方が、上がオナホの挿入口、下にオナホの先端が来るように持っていて、下端のその先には熊里が言ったように手動加圧ポンプのゴム玉が付いている。
オナホ本体はシンプルな透明素材の筒。しかし、その素材の透過具合はちょっと複雑で、良く良く見ないと分かりづらいが二重構造となっている。
オナホをマグカップに例えてみると、保温効果を持たせた真空二重構造のステンレスマグカップみたいな感じで、筒の素材の中間に空気の層が存在しているのだ。
この空気の層に加圧ポンプで空気を送り込み、オナホ本体の圧力を高めることが出来る。と、こういう仕組みである。
ただ、熊里が言うように、そのオナホ本体の、本来なら単純に筒の中空になるはずであろう空間のど真ん中から一本、妙に長い線というか棒みたいなものが飛び出していて、それは真っ直ぐ伸びるほど硬いものではないらしく、かといって垂れ切っているほどぐにゃぐにゃに柔らかい素材というわけでもない。
その中途半端なしなり具合と、オナホ本体から10cm以上飛び出しているという奇妙な長さが、全く意味不明であった。
というか、黒部田がオナホと言ったからオナホだという前提で話を進めてきたが、訳の分からない棒みたいなのがど真ん中に一本付いている時点で、それはもうオナホとして使えるものではないと思うのだが、はて……?
「そう! 確かに、オナホとして使うにはこのど真ん中から生えている変な棒みたいなのがあまりにも邪魔である。しかーし! 上級者なら!! そう、上級者なら! この中心の棒を
「避かすことなく? って、おいまさか、その長いの、尿道にぶっ込んで使え、ってのか!?」
熊里が気付くと同時に驚きの声を上げる。
「そのとおりであーる。だからこそ、上級者用などという但し書きが付いているのだが、……、やっぱりあれか? 流石にこれは強者揃いのラグビー部でも無理か……?」
普段の口調と異なる黒部田に今度は羽鹿が突っ込んだ。
「強者揃いとか、どうした? いつもうちらを小馬鹿にしてくる相撲部らしくねえじゃねえか」
「なんのかんの言ってもうちの大学じゃ覇権を争う相手はラグビー部くらいしかいないからな。……というか、ここのラグビー部員ならバカばっかだからアソコもバカみたいにシコり過ぎてバガバガになっててバカっと突っ込めばバッカり入っちゃったりするんじゃないのかなあ、って」
黒部田は途中からいつもの小馬鹿にする口調に戻った。ということは、どうやらもうこの件については諦めが付いたらしい。
「バカはお互い様だろ。ってかバカなら
牛沼がぶすっと不機嫌に文句を言った。
「わーった、わーった、諦めて帰りますよ。これはもうどうしようもないから、このままセックス研究会に返すかあ……」
黒部田はオナホを袋にしまいながら、とぼとぼと部室を出て行った。
部員たちが皆冷たい視線で見送る中、
「ちょっと野暮用」
ぼそっと呟いて、しれっと猪塚が黒部田の後に続いて部室を出て行ってしまった。
熊里はそんな猪塚の様子をじっと見詰めていた。
途中まで、いつものように元気だった猪塚が、『セックス研究会』のワードに激しく反応して以降、すっかり黙りこくっていた。
そして、何やら自分たちラグビー部員には知られたくない事情があるのか、黒部田が部室内に居るときに話さず、わざわざ部室を出て行く黒部田の後を追った。
熊里はそんな猪塚の様子が少々気掛かりだったのだ。
暫くして、何事も無かったかのように猪塚は戻ってきたのだが、隠すように目立たせないように何かを手に持っていたことを、じっと見詰めていた熊里だけが気付いていた。
(こちらは体験版です)
(こちらは体験版です)
(こちらは体験版です)
加圧トレーニングオナホ(上級者用)
OpusNo. | Novel-087 |
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ReleaseDate | 2023-09-22 |
CopyRight © | 山牧田 湧進 |
& Author | (Yamakida Yuushin) |
Circle | Gradual Improvement |
URL | gi.dodoit.info |
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(こちらは体験版です)
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