地下精液闘技場 (体験版)

Cover


【まえがき】


※[ご注意ください]



【あらすじ】


 地理的、空間的のみならず、情報的、社会的にも外界から完全に隔離されている地下の闘技場。

 一見、完全隔離環境であること以外は普通のプロレスリングに見える会場と選手たち。

 しかし、ここでは極秘の劇薬を使った、凄惨な格闘が繰り広げられる。


 Dr.Gの開発した『精液分泌過剰促進剤』。

 これをお互いに一定量含んだ状態で試合を開始するのだ。


 過剰に分泌される精液で内臓破裂を起こす前に、射精を始めなければならない。

 しかし、リングは一人でオナニーする場所ではない。

 そう、勝者は相手にハメて射精することができ、敗者は大量の精液を受精したまま無様に放精する。

 そして、敗者は敗北の証として、大量にぶち込まれた精液を情けなく尻からだだ漏らすのだ。


 俺はこの地下アングラ精液ザーメン闘技場コロッセオの絶対王者。

 今日は新進気鋭の若者をブチのめす。……はずだったのだが……。


【目次】


表紙

まえがき

あらすじ

地下精液闘技場

奥付

地下精液闘技場

 よし、準備は万全だ。


 腸内環境に配慮した食材の摂取を最後に48時間の断食。

 そして、尻には保護のヴァセリンと潤滑のローションを仕込む。

 もちろん、俺は使わせる気など毛頭無いが、これはルールであり、マナーでもあり、万が一のときの自己防衛でもある。


 俺の体重は180kgに及び、体脂肪率は約22%。

 脂肪量としては40kg弱といったところか。

 まぁ、十分であろう。


 恐らく、普通の試合、いや試合でなくとも、通常気に掛けるのは除脂肪体重の方であろう。

 だが、ここでは、ここに限っては、脂肪量こそが最も重要なファクターになる。

 しかも、少なくすることが重要なのではなく、潤沢に保っていることが必要になるのだ。

 先の断食と相反する事項になるが、そういうものなのだから、仕方が無い。


 鶏卵よりも一回り小ぶりな卵形状をしたゼリーのパック。

 リングの脇にも用意されているが、俺は手持ちでも持っていく。

 俺はこれを片手に2つずつ、合計4つを掴んでリングへと向かった。

 このゼリーパックこそが、このショーファイトの最大の特徴であり、最大の武器であり、最大の毒でもある危険な厄介物なのだ。


 俺は掴んだ手のまま、ロープをたわませてリングに上る。

 歓声はほとんど無い。拍手もまばらだ。

 だが、俺はまるでスター選手であるかのように、両拳を高く掲げる。


 しかし、実際に俺はこの地下アングラに閉鎖された空間でスタープレイヤーとして君臨している。

 そのファイトマネーは1億を下回ることはない。

 それなのに、声も拍手も疎ら、観客の数そのものが極端に少ないのだ。


 つまりはそういうことだ。

 ここは空間的に地下に隔離されているだけでなく、情報的にも社会的にも地下に完全隔離された閉鎖環境。

 そこに金の延べ棒を積める者だけが、俺らの生命を賭けた精液ザーメン格闘ファイトを見ることができる。

 まさに究極。

 だからこそ、このちぐはぐな観客数と望外なファイトマネーが両立する。


 俺は握っていた手を意図的に少し緩めて、その手の内を観客に見せびらかす。

 最初から手にしているということはすなわち、試合開始前に少なくともこの手にある4つのゼリーを使用すると宣言しているのと同義だ。

 使用すると言ったが、実際には飲用、服用すると言った方がより的確だろう。


 そう、この小ぶりな卵ゼリー、1つの服用でおおよそ500ccの精液を製造、強制分泌させるというとてつもない薬物、劇薬なのだ。

 小ぶりとはいえ、鶏卵に近い大きさを飲み込むというところは見た目にもインパクトがある。

 大きさ的に窒息の懸念もありそうだが、そこは十分に考慮されていて、非常に喉越しが良く、つるんストンと簡単に胃袋へと落ちてしまう危険物だ。

 元の主成分となる薬剤はペースト状らしいのだが、この戦闘での用途・用法を考慮して今の形にしているらしい。


 この劇薬の危険なところは、精液を急速に強制分泌させてしまうせいで、精液を蓄える精囊や前立腺が常軌を逸して膨らんでしまい、最悪、身体の内側から内臓破裂に至るというところにある。

 つまりは、このゼリーを飲み込んでしまったが最後、無理にでも射精して精液を排出させてやらないと、身に危険が生じるということなのだ。

 そういう危険を冒しながら格闘をする。

 ここはそういう場所だ。


 考えてもみて欲しい。

 500ccって言ったら、尿の量だ。精液の量じゃない。

 膀胱に500ccの体液を溜めることはできるが、精囊や前立腺にそんな機能など備わっていない。

 精液じゃあ、よほどの特異体質でもない限り、多くてもせいぜい10ccやそこらだろう。

 それが、この薬を服用してしまったら、ものの数分で精液の急造が開始され、あっという間に500cc溜まる。

 膀胱に近いけど、膀胱ではない臓器に、水道の水を注ぐが如く体液が溜まっていく。

 その感覚たるや、もう何度も体感して慣れているはずの俺でも、今でもちょっとおぞましさを感じるほどだ。

 もちろん、精液が溜まって排泄欲という名の性欲も尋常じゃなく高まるのだが、同時に生命の危機もひしひしと感じることになるのだ。


 そして、生成される精液の主原材料となるのが脂肪。

 だから、試合前のコンディションで脂肪の量は気にしておく必要がある。

 これが足りなくなると最悪急性餓死に陥ると聞く。

 その手前で低血糖で意識がふっと消えてしまうのでもあろう。


 なんでも聞くところによると、かつてこの劇薬の開発過程の臨床実験で、いっぺんにおよそ4リットルもの精液を分泌させられたという猛者が居るらしい。

 俺が手にしている卵は4つ。合計で2リットルだ。

 正直、何度か体験している俺でも卵4つは今でもビビる。

 内心ビビりながら、それを顔に出さないように勇猛なレスラーを演じているのが実情だ。

 180kgもある大男の俺ですらこうだ。

 それをさらに2倍だなんて、……想像もしたくない。


 だから、この卵は俺にとっては毒だ。

 これがもし、もっと効果が穏やかなものだったとしたら、性能の良い回春薬になり得るのだろう。

 しかし、残念ながらこの卵はそんなに優しくはない。

 服用後ほんの数分で効果が現れ始め、尿以上の勢いで生成され溜まっていく精液は、それはもうほとんど内出血みたいなものであって、急峻な化学合成を行う身体の発熱も尋常じゃないし、本当にヤバい。


 だが、もう俺は手にしてしまった。そして、観客に見せつけてしまった。

 今更、後には引けないのだ。


 薄皮に包まれた卵は簡単にその薄皮を剥ぐことができる。

 似ているものを挙げるとすれば、『玉羊羹ようかん』だろうか。

 プチッと薄皮が割れて、するりと滑りの良い中身が飛び出してくる。

 俺は顎を上に向けて突き出して、それを飲み込む様子を観客へと見せつける。


 広がる喉、上下する喉仏。

 鎖骨に到達するまでは、どこに卵があるのか外から見て分かるほどの膨らみができる。


 俺は毒を含んで生命を燃やして戦うファイター。

 卵の数は、その覚悟に比例する。


(こちらは体験版です)


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地下精液闘技場


OpusNo.Novel-055
ReleaseDate2019-03-21
CopyRight ©山牧田 湧進
& Author(Yamakida Yuushin)
CircleGradual Improvement
URLgi.dodoit.info


個人で楽しんでいただく作品です。

個人の使用範疇を超える無断転載やコピー、
共有、アップロード等はしないでください。

(こちらは体験版です)

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