精液分泌過剰促進剤 体験版

Cover


【まえがき】


※[ご注意ください]



【あらすじ】


 この度、とあるアンダーグラウンド天才科学者の研究開発により、新薬が誕生した。そう、あの組織の博士の研究成果だ。

 組織の依頼によりシステムの簡略化・低コスト化・汎用性の向上を求められたG博士は、基本、『薬剤の投与のみ』というシンプルで画期的な回答を出した。


 その博士が開発した新薬とは『精液分泌過剰促進剤』。

 精液成分の大半を占める精嚢液と前立腺液が、臓器の状態に関わらず大量に分泌され続けるようになる恐ろしい劇薬だ。


 一人の屈強な大男が被験者となったときの過程が記録されている。

 今回は、それをお見せしよう。


【目次】


表紙

まえがき

あらすじ

第1章 精液分泌過剰促進剤

第2章 Bad Endが苦手な人向け、その後の顛末

奥付

第1章 精液分泌過剰促進剤

『や、止めろ! もう、止めてくれ!』

[知っていることを素直に話せば、すぐにでも止めてあげるけど?]

『ぅ……』

 パチッ。指を鳴らすようなスイッチ音が響いた。

 首周りに設置された機械が作動する。

『うわぁっ、やあぁぅ、g……ng』

 首の後ろにある装置は筋繊維に電流を叩き込み、筋肉を収縮させる。

 顎に引っ掛けられたベルトが上後方へと引っ張られて、顎が持ち上げられる。

 拘束されている被験者は、強制的に上を向かされることになった。

 これが、もう、4回目だ。


 口の中に管がじ込まれると、その管は径を広げて太くなる。

 管を太くするのは、口を大きく広げた状態から動かせなくするため。

 そして、そこに、やや粘度のある液体が25cc投与される。

 飲み込みたくなくても、吐き出す動作が出来ない。

 液体は気道を塞ぎきってしまい、飲み込んでしまわなければ、呼吸を続けることは不可能だ。

『が、……ごぼごぼっ、ぐ、げぇっ、げえぇっほ、げほっ、げほっ』

 駄目だと分かっていても、被験者はさんざん抗ったうえで、しかし、どうにも苦しくて耐え切れず、ついに、液体を飲み込み、激しくむせ込みながらやっと呼吸を再開した。

 そして、液体の投与が完了したことが確認されてから、管は抜去され、首と顎が元に戻される。

『くっ、ち、畜生、……』


 身体中のあちこちが拘束されているというのに、なぜか右手の肘から先だけは自由にされていて、これが唯一、被験者の命綱になっている。

 被験者はこの唯一自由な右手を最大限に活用しなければならない。

『うぐっ、く、苦しいっ』

 経口摂取にしては即効性の高い薬物が被験者の体調に急変をもたらす。

 体内の特定の部位が、まるで大量に内出血でもしているかのように潤潤と湧泉し、その液溜まりがどんどんと大きくなっていくような感覚が強く発生する。

 最初のほんの一瞬だけは、回春でもしたかのような若さと精力に満ち溢れたような気分にもなれるのだが、それはすぐに度を超してキツくなっていくのだ。


 被験者はたまらず、己のペニスを激しく扱きたてる。

 苦しいという感覚の一方で、ペニスへの刺激はとんでもない快感を生じさせてくる。

 この被験者への薬剤の投与は既に4回行っており、被験者は既に射精することで苦しさが回避できることを体験的に学習している。

 さらに、初体験の衝撃を超えるほどの過大な性感が発生するため、被験者はオナニーを止められなくなるのだ。


 経口摂取のため、効果が現れるのには数分のタイムラグが発生するが、変化が表れ始めると、ほんの数秒で、一週間も十日も溜め続けたかのような感覚におちいるため、出したくて堪らなくなる。

 しかも、それを超えると通常の禁欲ではあり得ないような未体験の苦痛が生じてくる。

 全てが、射精しなければ治まらない、り切れない方向へと振り向けられている。


『うあああ、いっ! ぎいい!』

 被験者は顔を真っ赤に太い血管を何本も浮き上がらせて、苦痛と快感に顔を歪めて、必死に扱き続ける。

 被験者のペニスも先の3回で放出した超大量の精液に塗れながら真っ赤に膨れ上がり、太い血管を何本も浮き上がらせて、追加の先走りを大量に吐き出している。


 強烈な性感は被験者を通常よりもはるかに早漏にさせる。

 イクというよりも、あふれ出る感覚の方がはるかに強い。

 放って置いても溢れ出そうな気がするほどだが、何もしないと溜まっていく一方だということも被験者は体験した。

 絶頂して、射精しないことには、この耐え難い状況から逃れることはできないのだ。


『あがっ! う、ぐぐぐっ、う、が、がはぁ!』

 スプリンクラーのように、ビシュンビシュン体液が飛び散る。

 その量たるや、とても射精のものとは思えない。放尿かと勘違いしてしまいそうになるくらいだ。

 だが、勢いが放尿で出せるような勢いではない。紛れもなく、射精そのものの勢いをしている。

『ぐあ! あが! ふん! うっ! ごおお!』

 射精が始まっても、被験者はペニスの扱きを弱めない。

 むしろ、このまま永遠に射精を続かせようとでもしているかのように、必死に扱き続けている。

『うご! があ! で! で! ぐづづ』


 まるで他人に責められているかのように、被験者は自分への責めを一向に止めない。

 まだ出る。まだ溢れ出る。弾切れの無いマシンガンがラージボリュームのスペルマ弾を闇雲に連射し続ける。

 止めさせてはならない。まだまだもっと、もっともっと出しきらなければ。

 被験者は鬼の形相で必死に己を扱き続ける。

 絶頂で過敏になったペニスに、自ら容赦なく刺激を叩き込んでいく。その様相はまるで一人SMのようでもある。

『ぎゃああああ! うがあああああ! ぐおおおおおお!』

 散々喚き散らして、拘束された身体が暴れまくる。それでも、被験者はオナニーを止められないのだ。


 極限まで射精し続ける。そうしないと、……もっと酷いことになるのが分かっているから。


(こちらは体験版です)

第2章 Bad Endが苦手な人向け、その後の顛末


(こちらは体験版です)


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精液分泌過剰促進剤


OpusNo.Novel-039
ReleaseDate2016-10-25
CopyRight ©山牧田 湧進
& Author(Yamakida Yuushin)
CircleGradual Improvement
URLgi.dodoit.info


個人で楽しんでいただく作品です。

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(こちらは体験版です)

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