山奥の更生施設にて (体験版)

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【まえがき】


※[ご注意ください]



【あらすじ】


 特定の性犯罪者だけを取り扱う、私立の更生施設がある。

 更生不可能の烙印を押された、ギラつく性欲を抑えられない獰猛男が送り込まれる最終施設。

 ここに来た者の末路は極端に二つに別れる。もう、どうにもならないか、二度と再犯を犯さないか。


 そんな施設に、久々に大物に化けそうな男が送り込まれてきた。

 男の名は、『利根 万道』(とね ばんどう)。

 彼がこの施設で受けた更生プログラムと、その変貌っぷりが、この先に記されている。


【目次】


表紙

まえがき

あらすじ

第1章 大物がやって来る

第2章 更生プログラム開始

第3章 何になるというのか

第4章 極限状態、そして覚醒へ

第5章 いよいよ実践教習

第6章 コペルニクス!

第7章 卒業なんてしたくない

第8章 サイケデリックトリップ

第9章 再び逢うまでの

奥付

第1章 大物がやって来る

 観光地とは程遠い、地味な風景だけが広がる山奥に、ひっそりとその施設はある。

 単純に地理的に人里離れているだけでなく、周囲のほとんどを国定公園に囲まれた土地であるため、アクセスも非常に限られていて、唯一そこにまで辿り着ける道も、その途中で常時閉鎖のゲートに遮られ、一般人はその先へと進むことができない。

 ここまでお膳立てされた状況から、つい、国立、あるいはそれに類する公の施設だと勘違いしそうになるが、これは、あくまでも私立の施設だ。

 再犯を繰り返し、通常のやり方では更生を期待できない常習犯のうち、この施設に適していると見された者だけが、ひっそりと、この施設に送り込まれてくる。




「所長、久しぶりに要請が来ましたよ」

 ここの主任的立場にある更生指導員の吾妻 馬熊(あがつま まぐま)が、書類を持って所長室を訪れていた。

「おお、そうか。どれ、早速見てみようか」

 所長の渡良瀬 稲作(わたらせ いなさく)は、この施設の創設者で、かつては一人で、この施設を切り盛りしていた猛者だったが、流石に寄る年波には勝てないところもあって、現在は一線を退いている。

 と、ここには、この二人だけしか施設の人間は居ないのだが。


 吾妻は書類を渡良瀬には手渡さずに、渡良瀬のすぐ横に椅子を並べて座り、書類を持ったまま手前に差し出した。

 要請の書類を見るときは、二人で並んで同時に見るのが、ここでのいつものやり方だった。


「おおぉ、久々に大物っぽい感じじゃないか」

「そうですね。かなりの強者らしいですよ」


 書類にある人物は利根 万道(とね ばんどう)と言う、強姦や強制わいせつ(未遂含む)の常習犯だった。

 再犯を繰り返し、何度も実刑を受けたが、国が用意しているやり方では更生不可能との烙印を押された人物だ。

 前科の数に比べれば、年齢がまだ31歳と若いのは、初犯が早かったのと、同じ強姦罪の中でも悪質ではない(暴行はほとんどしていない)方だったから。

 しかし、この若さだと、このままでは、まだまだ同じ犯罪を繰り返し積み重ねていってしまうであろうことは明確だった。

 通常の更生プログラムが適用不可能であること、再犯予想確率の高さ、予想される数。できることなら、去勢してしまいたいところでもあるが、如何せん、この国ではまだ、去勢という罰は許されていない。

 しかし、確実にまた再犯するであろう人物を野放しにすることも、できることなら避けたいのだ。

 これまでは、それでも、いずれ刑期が終われば法の下に釈放せざるを得なかった。

 でも、今なら、この更生施設がある。


「若い頃の君を見ているようじゃないか。この身体つきといい、この顔つきといい」

「よしてください。私はここまで酷くはなかったはずですよ」

「そうかあ? 179cm120kg 31歳、前科5犯。浅黒筋肉デブの髭もじゃ面。君が初めてここに来たときはどうだったっけ?」

「わ、私は試験的にここに連れて来られただけじゃないですか」

「前科は?」

「3犯だけです!」

「身長は?」

「私は180cmありますよ!」

「体重は?」

「118kgしかありません! いや、当時は136kgありましたけどね」

「で、どこが違うんだったっけ?」

「……」

 そう。実は吾妻も、元々はこの施設で更生プログラムを受けた、元性犯罪者だった。

 渡良瀬の手により、見事に更生を果たし、現在はこの施設の要人となっているのだ。

 特に、元々が再犯性犯罪者だっただけに、ここに連れて来られる者の気持ちも分かる、現在では優秀な更生指導員なのだ。


「まぁまぁ。君の跡継ぎに成り得る可能性もあるから、きっちりと更生させてやってくれ」

「分かりました。任せてください!」

 書類を持って所長室を出たところで吾妻は、

「それにしても、いくらなんでも、こんなのと似ているだなんて、所長も酷いことを言うもんだな。でも、思いたくもないけど、似てなくもない、のか」


(こちらは体験版です)

第2章 更生プログラム開始


(こちらは体験版です)

第3章 何になるというのか


(こちらは体験版です)

第4章 極限状態、そして覚醒へ


(こちらは体験版です)

第5章 いよいよ実践教習


(こちらは体験版です)

第6章 コペルニクス!


(こちらは体験版です)

第7章 卒業なんてしたくない


(こちらは体験版です)

第8章 サイケデリックトリップ


(こちらは体験版です)

第9章 再び逢うまでの


(こちらは体験版です)


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山奥の更生施設にて


OpusNo.Novel-027
ReleaseDate2015-10-26
CopyRight ©山牧田 湧進
& Author(Yamakida Yuushin)
CircleGradual Improvement
URLgi.dodoit.info


個人で楽しんでいただく作品です。

個人の使用範疇を超える無断転載やコピー、
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(こちらは体験版です)

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山奥の更生施設にて - BOOTH


山奥の更生施設にて - DiGiket.com


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