我が子の性長記録 体験版
【まえがき】
※[ご注意ください]
【あらすじ】
母方の実家の身勝手な都合により、引き裂かれてしまった父『土佐 和志』(とさ かずし)と子『森川 祐哉』(もりかわ ゆうや)。
幼くして離れ離れになってしまった祐哉は年に2回だけ会えるようになった和志を父とは認識できなかった。
それでも、唯一頼ることのできる大人の男であった和志に、祐哉は『おじちゃん』として懐き、性の目覚めとともに、おじちゃんに性行為を強請ってしまったのだった。
父親ができない和志は祐哉のためにそれを受け入れる。そして、祐哉は順調に成長していくが……
そんな馬鹿なことがあるか!
穏やかな恋愛、慎ましやかな結婚生活、やっと授かった男の子。
決して裕福ではなかったが、やっと僕にもできた家族だ。幸せな家庭を築いていきたい。
そんな矢先、ある日、突然、嫁は子を連れて、僕の前から姿を消した。
連絡を取ろうにも、嫁は着信拒否。嫁の実家も、僕を冷たくあしらって、まともに取り合ってくれなかった。
でも、そんなやり取りの中で、どうやら、嫁と子は実家に戻っているらしいことは何となく分かった。
一体、僕の何がいけなかったんだ?
確かに、僕のことを批難しようとすれば、そのネタは幾らでもあるのだろう。『稼ぎが悪い』と、言われてしまえば、それだけでもう、僕は何も言い返せない。
だけど、嫁との仲が悪かったわけでは決して無い。もちろん、まだ小さな子とも。
いわゆる、喧嘩別れ的な良くある離婚のパターンとは全く異なる形で、僕はいきなり、事実上離婚の状態に追い込まれたのだ。
嫁の実家は手のひらを返したような態度。僕は嫁とは一言も会話することが出来なかった。
泣き寝入りみたいな形で独身生活に戻った僕は、自暴自棄になって、
寂しかった。辛かった。僕の心には、ぽっかりと穴が空いたままだった。
そんな日々にも慣れてしまいつつあった頃、僕は嫁の家系に、精子ドナーとして利用されたのだと知った。
向こう側にどういう経緯があったのか、僕には知る由もないが、結果として、向こう側は子だけを欲していたのだ。
恋愛結婚であったはずの嫁が僕に対して別れの文句の一つも言わないままに僕との接触を完全に絶ったのだ。
もしかしたら嫁も、家や家系に囚われて身動きできない身分なのかも知れないが、それにしても、僕と一言でも話をしようという行動どころか意思の欠片すら見せてくれなかった。
つまりは、僕は嫁にとっても、その程度の存在だったっていうことなのか。
もう、女なんて懲り懲りだ。
なんて言ってみたところで、僕は戸籍上、まだ婚姻状態にあるままだった。仮に、僕に別の彼女が出来たとしても、結婚することが出来ない。それどころか、いきなり不倫扱いにされてしまう危険性すらある。
いずれにしろ、僕は女性不信に陥った。僕の人生で家庭を築ける可能性はゼロになった。
案外、普通に出来るもんなんだな、とは思ったが、のめり込むほどのものでもなかった。
そうして、三年余りの日々が経過して、やっと、僕は正式に離婚の手続きに漕ぎ付けることができた。
離婚手続きの場で、あの時以来初めて、嫁と顔を合わせた。
三年も会わずに、一言の会話も無ければ、もう嫁に対する愛情なんて湧いてこない。
かといって、恨みつらみをぶつけて、ドロドロとした争いを続ける気にもならない。
正直、もう、記憶から消したいのだ。僕の心の傷が癒えることは決して無いが、無かったことにしたい。
慰謝料や養育費の請求をされることは流石に無かった。こちらからも請求しなかった。
向こう側は親権のみを主張し、僕はそれを承諾した。
ただ、子に会う権利だけは、僕が向こうに請求し、年に2回だけという条件で獲得した。子に対する愛情だけは、例え何年も会えないとしても、消えるものでも、消したいものでもなかったのだ。
これから僕は、この、年に2回だけを頼りに生きて行くことになるのだろうか。
けれど、年に2回だけでは、子も僕のことを父親だとは認識してくれないかもしれない。
そして、権利を獲得したとはいえ、それは大人同士の勝手な取り決めだ。
子にとって僕と会うことが苦痛に感じるものになるのであれば、僕は子と会うことも止めようと思っていた。
その子の名前は『森川 祐哉』(もりかわ ゆうや)。元々は『土佐 祐哉』(とさ ゆうや)だった。
離婚を期に、親権を持つ母親側の姓と同じになるよう変更されたのだ。
僕は祐哉の2歳から5歳のときを知らない。
再び祐哉と会えることになった日は、祐哉が6歳になってからの冬間近い頃だった。
僕は元嫁の顔を見ないようにして、会話もしないようにして、少し距離を置いた状態のまま、祐哉だけがこちらに来てくれるようにしてもらった。
祐哉は子供ならではの順応力で、僕に拒絶反応を起こすことはなかったが、僕のことは『おじちゃん』と、呼んでいた。
それでも良いんだ。子に罪は無い。
祐哉は、おでこの、特に眉の辺りがちょっと盛り上がるように出っ張っていて、そこからつながる上瞼がちょっと腫れぼったく見える。細い目はキツい吊り目ではなくて、ふくよかな頬っぺたの肉に少し埋もれかけている優しい目だ。真正面から見ると、鼻がちょっぴり上を向いていて、鼻の穴は丸い双葉のように円形の内側が少し下に引っ張られたような勾玉に近い造形をしている。
紛れも無く僕の子。
僕は愛おしくなって、ずっと祐哉にべったりしていた。
特にサプライズ的なことができたわけではなかったが、取り決めで限られた時間を思いっきり一緒に過ごした。
たった、年に2回のことであっても、祐哉は僕に懐いてくれた。
祐哉のお気に入りは僕の胡座に嵌ることだ。
僕の胡座に、祐哉の尻がすっぽりと収まって、僕は背後から祐哉を包み込むような格好になる。
『おじちゃん』と言いながらも、無意識のうちに僕に父性を求めてくる祐哉。
ごめんな、祐哉。当たり前の家族の幸せを、お前に与えてやることができなくて。
祐哉の成長は早くて、もう、僕に近いくらいの背丈。横幅はもう抜かれているかもというくらいになった小学四年生の冬。
僕の胡座に嵌っていた祐哉がポツリと言った。
「おじちゃん、僕、毛が、生えてきたんだ」
「そうか」
と、取り敢えず答えてみたものの、その先をどういう風に接していったら良いか悩んでいたところに、
「こんなこと、おじちゃんにしか言えないから」
そうだった。祐哉にとって、父親のように男の相談ができる相手は、『おじちゃん』である実父の僕しか居ないのだ。
最後の砦である僕が逃げるような態度を取っちゃいけない。僕は祐哉と真正面に向き合う覚悟を決めた。
「ようし、じゃあ、一緒に風呂に入って確かめてみようか」
すると、祐哉は僕の手を取って、祐哉の股間へと誘導していった。
「触って、欲しいんだ」
僕は吃驚したが、極力無反応を装った。ここで僕が驚いたところを祐哉に見せてしまったら、祐哉はそれ以上、心を開かなくなってしまうかもしれない。
「こんなこと、おじちゃんにしか頼めないから」
「うん」
僕はそのまま手のひらを祐哉の股間に押し当てていた。
「きゅーってなるんだ。よく分からないんだけど、なんか、気持ち良いんだ」
「そうだな」
父親としては真面目に性教育をしてあげるべきだったのかも知れないが、祐哉がそのとき求めていたのはそういうものではなかった。
だから、僕はなるべく祐哉の気持ちを損なわないように言葉少なに頷いて、祐哉の股間に置いていた手を、優しく揺さぶってやった。
「ぁぁぁ」
祐哉は控えめに善がった。でも、もっとして欲しいという願いの熱意というか、オーラみたいなものがありありと滲み出ているのが分かる。
僕は揺さぶるだけでなく、少し揉み込むようにも手を動かしてやった。
「んっ、んっ」
祐哉はわざと頭を左にずらしながら、僕にもっと寄りかかってきた。すると、祐哉の頭は僕の身体から外れて、僕はそれを左腕で支えてやると、祐哉は斜め下から見上げるように僕を見詰めていた。
祐哉の目は潤んでいて、頬に赤みが差している。あどけない子供の顔をしながら、そうか、もう、性を知る年頃になったか。
祐哉が望んでいる。
僕は祐哉を見詰め返してやりながら、祐哉の股間を揉み擦り続けてやる。祐哉は僕を見詰めながら興奮を強めていった。
「んっ、ぁっ」
祐哉は細い目をさらに細めると、やがて真剣な顔付きになる。厚ぼってりと重く見える上瞼が、少し睨みを効かせているような表情を作る。
(こちらは体験版です)
(こちらは体験版です)
(こちらは体験版です)
(こちらは体験版です)
我が子の性長記録
OpusNo. | Novel-022 |
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ReleaseDate | 2015-08-12 |
CopyRight © | 山牧田 湧進 |
& Author | (Yamakida Yuushin) |
Circle | Gradual Improvement |
URL | gi.dodoit.info |
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(こちらは体験版です)
【デジケット限定パック】年2の父子 - DiGiket.com