隣の親子 (体験版)

Cover


【まえがき】


※[ご注意ください]



【あらすじ】


 隣の息子の恋する人は、かつて隣のおっさんだった実の親だった。

 親子なのに、でも、親子だからこそ叶わない。おっさんの魅力を誰よりも分かってしまう僕にはその息子を咎めることなどできなかった。

 そして僕は、逢いに来てくれたおっさんを息子に譲る。隣の親子が結ばれる。

 しかし、同じようにおっさんに恋している僕の心境も複雑だった。


【主な登場人物】





【目次】


表紙

まえがき

あらすじ

主な登場人物

第1章 息子に親を譲る僕

第2章 息子の願いが叶うとき

第3章 隣の親子

第4章 そこに僕も居られるから

奥付

第1章 息子に親を譲る僕

 何とも奇妙で微妙な三角関係が出来上がってしまった。

 進さんは元々は僕の部屋のお隣さん。隣のおっさんだった。

 歩は今のお隣さん。そして、進さんの息子さんだ。

 僕は進さんに恋してしまって、進さんは奥さんを持ちながらも僕を受け入れてくれた。

 歩も父親である進さんに恋をしている。でも、進さんはそれ以上にならないように、それとなく濁しているみたいだ。


 そして、その奇妙さに輪を掛けるのが、普段は僕と歩が抱き合っていることの方が多いということだ。

 進さんが隣の部屋に居た頃は、僕はぼぼ毎日、何らかの形で進さんに抜かれていた。

 進さんが引っ越してしまった今は滅多に逢えない。もう三ヶ月ほどになるが、逢えたのは一度きりだ。

 一方で、歩は今、かつての進さんと同じような立ち位置に居る。毎日ではないが、ちょくちょく僕は歩に抱かれている。一つ大きく異るのは、歩と僕の間では、常に歩が僕を抱くという形しか、今のところは無いというところだ。

 順序を付けるのも不粋だが、僕も、歩も、本来ならば進さんと抱き合いたいというのが一番に来るはずだ。それが、やっぱり、やり易さという条件で逆転して、僕と歩ばかりが抱き合っている。




 それからもう一月近く経って、ようやく再び、進さんが僕に逢いに来れる機会が訪れた。

 僕はいろいろと考えた末に、ある一つの試みを、実行してみようと思った。

 せっかく久し振りに進さんに逢えるのだから、って思いはもちろんある。でも、このままでは歩のことが気に掛かりっ放しだということも事実なのだ。

 お節介なのかもしれないけれど、それが、進さんと歩にとって良いことなのか分からないけど、もう一歩踏み出してみようと思うのだ。

 最悪の結果を考えるととても出来ない奇策。僕は、賭けてみる。


 進さんが来てくれる夜。

 歩はこの前と同じように用事があるから部屋に居ないと進さんに答えた。その歩を、僕は自分の部屋の万年床に寝かせた。

 窓を閉め切って、電気を消す。ブレーカーも落としておこう。玄関の鍵だけは開けたままにする。

 そして、僕は歩の部屋で、同じように電気を消して待機していた。

 歩には、進さんに想いをぶつけろと言ってある。まずい方向に向かいそうだったら僕が割って入るつもりでいた。それでさらに悪い方向に転がってしまったら、もう、どうにもできないが。


 快活、かつ、重厚な靴音。進さんが来た。進さんは僕が潜んでいる歩の部屋を通り越して、歩の居る僕の部屋へと向かっていく。

「お~ぃ、兄ちゃん、ん?」

 一応、この前と同じようにドアをノックして声を掛ける進さん。しかしやはり、その異変には早々に気が付いたみたいだ。

 何しろ、夜なのに電気が点いていない。部屋には僕が居るはずなのに。

 あれこれと、外から中の様子を確認しようとしていたのだろう。やがて、少し時間が経ってからカチャリとドアを開くが聞こえた。鍵が開いていることに気付いてくれたみたいだ。

「兄ちゃん、居たら返事してくれ」

 心配そうに部屋に入って行くのが分かる。電気を点けようとしても点かないから、なおさら焦るだろう。

「兄ちゃん、兄ちゃん」

 部屋の外から差し込む僅かな光だけを頼りに、部屋の奥の万年床へ。そこには、歩が横たわっている。


「兄ちゃん! 大丈夫か?」

 進さんが気付いた。慌てて歩へと近付いていく音が、僕の居る歩の部屋にも伝わってくる。

 進さんが急いで様子を覗き込み、手を差し伸べる。その顔が、歩の射程距離内に入ったとき、歩は即座に進さんの肩首に腕を回して抱き寄せ、口付けをした。

「ん!? んん?!

 突然の口付けに驚き、しかし、その口付けの仕方で僕ではないことが分かった進さんは一所懸命引き剥がしに掛かる。

「誰!? 誰?!

 力比べでは歩の方が強い。進さんは、回された腕までは引き払うことができない。

「今日はオレを兄ちゃんだと思って抱いてくれ」

 ここで初めて言葉を発する歩。それで、進さんもすぐに気付く。

「あ、歩!? 何で?!

 相変わらず、引き剥がそうと試みを続けながらも問い質す進さん。

「分かっているんだろう? オレはアナタが好きなんだ!」


(こちらは体験版です)

第2章 息子の願いが叶うとき


(こちらは体験版です)

第3章 隣の親子


(こちらは体験版です)

第4章 そこに僕も居られるから


(こちらは体験版です)


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隣の親子

隣のおっさん 3


OpusNo.Novel-015
ReleaseDate2015-03-23
CopyRight ©山牧田 湧進
& Author(Yamakida Yuushin)
CircleGradual Improvement
URLgi.dodoit.info


個人で楽しんでいただく作品です。

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(こちらは体験版です)

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隣の親子 - BOOTH


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隣の親子 - FANZA