I want just only …… (体験版)

Cover


【まえがき】


※[ご注意ください]



【あらすじ】


 ひょんなきっかけから共にギターを、音楽を志すようになっていった二人。

 大神は晴空野に憧れと恋心を抱きつつ、それをモチベーションとしてギターと作曲に打ち込んでいく。

 晴空野は天真爛漫。ギターから歌へと軸足の中心を移しつつ、歌の才能を伸ばしていく。

 長い年月を共に進む中で、さすがに大神の気持ちに気付く晴空野。しかし、人気の上昇と共に晴空野は大神と距離を置いていく。


【主な登場人物】




【目次】


表紙

まえがき

あらすじ

主な登場人物

第1章 僕のスター

第2章 ユニット

第3章 ソロシンガー『晴空野眞美』

第4章 転落の先にある転落

第5章 リスタートは同じことの繰り返しじゃない

第6章 オレのスター

奥付

第1章 僕のスター

 僕は、僕の愛するただ一人の人に振り向いて欲しい。

 僕は、ただそれだけの力が欲しい。




 僕のスターは、僕のすぐ傍に現れた。


 中学生の時、ギターを抱えていた僕に、あいつは興味を示して近付いてきた。

「あー、ギター弾けるのか? 格好良いな」

「ん、まぁ、ちょっと、な」

「ね、なんか弾いてみてよ」

「え、あ、うん」

 僕はまだ全然初歩のコード進行を覚束ない手つきで掻き鳴らす。実は当時、僕もまだ始めたばかり。しかも、格好付けて学校にまで持ち込んできてしまったという、今思うとかなり恥ずかしい行動を取っていたのだが、

「おぉ、凄いなぁ」

 それでも、あいつは拍手しながら、感嘆の声をあげてくれた。

「オレもやってみたいなぁ。オレにも教えてよ」

「え? ギター持っているの?」

「ううん。貯金下ろして買う。いくらくらいするの?」

「そりゃ、ピンキリだけど……」

 そのとき、先生がやってきて、

「大神、お前、学校にこんなもん持ってきちゃあダメだろ」

「ダメなんですか?」

 僕より先にあいつが返事をする。

「そりゃあ、勉強に必要な物以外の私物は基本、持ち込み禁止だ」

「部活動でなら良いですか?」

 あいつは僕を差し置いて、先生と勝手に話を進めた。

「そりゃ、部活でなら仕方ないけどな」

「そしたら、部の創設をお願いします。部員はとりあえずオレ、と、大神? って言ったっけ? の二人で」

 先生は突発の仕事に困惑したが、

「うーん、……ちゃんとやるか?」

「真面目に練習して、ちゃんと弾けるようになりたいです。よろしくお願いします」

「うーん、そしたら、職員会議に掛けてみるから。ダメだったらゴメンな」

「はい。すみません。よろしくお願いします」

 単に注意するだけのつもりで来た先生は思わぬ大仕事を抱えて去っていった。


 僕が何も言う間も無く、あいつはお咎めを正当化する方向へと転換してしまった。

 僕はてっきり、あいつの興味は好奇心に毛が生えた程度のものだと思っていたし、僕も格好付けが最優先だったから、正直、こんな展開にはただただ驚いているばかりだった。

「あ、ごめん。勝手に話し進めちゃったけど、良いよな?」

 僕は呆気にとられたまま、

「あ、あぁ」

 と、生返事。

「大神って言ってたよな。オレは晴空野って言うんだ。よろしく」

「あ、え? はーの?」

「はあの。晴れた空に野原の野で、はあの」

「エラい変わった名前だな。はあの、か。よ、よろしく」


 驚いたことに、部の創設に許可が降りて、僕達は本当に部活動として正式に学校でギターを弾けることとなった。しかも、予算から練習用のギターが納入されて、とりあえず部員は僕達しかいないので、それを専有して使うことができた。

「でも、オレは上手く弾けるようになったら自分のギターを買うよ」


 顧問の先生も、音楽を聴くのは好き、というだけでギターが弾けるわけではなかった。そうなると必然的に、一番マシなのが僕ということになってしまう。

 でも僕は、頼られたことが嬉しかったのか、懇切丁寧に教えてやった。

 僕はあいつにギターを教えながら、自らも猛練習するようになった。いつでも、いつまでも、あいつに教えてやれる自分で居たかったんだ。


 あいつのギターはそこそこだった。しかし、あいつは同時に弾き語りも練習していて、僕はその姿にドキッときていた。

 あいつが弾き語りの練習を始めると、僕はつい、あいつに目を奪われてしまう。目が離せなくなってしまう。こんな格好良い奴が居るのかと、思ってしまうのだ。

 多分、僕は思春期に入りたての頃なんだったんじゃないかと思う。あいつは僕の憧れだった。

 客観的に見ると、あいつは別に格好良くともなんともなかった。キャラ的に親しみやすいということはあったかもしれないが、特に普段からキラキラ輝いているわけでもなかった。しかも、正直あいつの弾き語りはまだ、下手くそだった。でも……


 第二次性徴、思春期。僕の興味は女性ではなく同性へと向いていた。ほんの数人、確率にすると何十人かに一人程度の割合で、どうにも気になってしまう男子が居る。つい、見とれてしまっていたり、目で追ってしまったりする。瞳孔が開いてしまうのが自分でも分かる。文字通り眩しく見える人達だ。

 その数少ない中でも、あいつはトップだった。こんな格好良い奴と行動を共にできるなんて、僕の中学生活はバラ色だった。

 いつの間にかオナニーを覚えてから二、三年。当時の僕の精液排泄欲は凄まじく、一日でも空けてしまうと出したくて堪らなくて、そのことばかりで頭の中がいっぱいになってしまう。そうでなくても、酷い時には下校時間が待ちきれなくて、早く帰りたい、早くしたい、早く出したいという思いでいっぱいになってしまっていた。

 しかし、部活でギターを始めてからは、少なくとも部活動の時間だけはそういう思いをしなくて済むようになっていた。

 というのは、決して煩悩を捨て去って部活動に集中していたからではない。あいつの、晴空野の映像を記憶に固定するのに一所懸命だったからであり、むしろ、その後の排泄欲を大爆発させるためのオカズ収集に明け暮れていたのだった。


 晴空野の身長は既に170cmを超えていて、立っているとき、僕は常にあいつを見上げるようになる。それで余計に男らしく、大人っぽく見えてしまうのだろう。でも、本人曰く、もうほとんど身長の伸びは止まりかけているのだとか。

 骨格の幅が高めの身長に対しても広めで、スリムとかスマートとかいった印象は全く無い。どちらかと言うと、モッタリとしたイモ風な印象だ。足も長いというほどではない。全体的にがっしりとしているうえに若干地黒なので、よく運動部と間違われる。

 もっこりはほとんど分からなかった。小さいのか、収まりが良いのか、学生服のズボンの上からでは目立つような膨らみが見えることがほとんど無くて良く分からなかった。

 顔は丸顔で、鼻はスッキリと延びているものの若干鷲鼻っぽい。息を吸い込むときなど、鼻が大きく膨らむと勇ましさが増す。口は閉じているときはキュっと締まって見えるが、開くと結構がっぽりと大きい。目が優しく、僅かに垂れていて、それに沿うように太過ぎない眉が覆う。特徴的なのが、鼻の上端のところ、眉のラインよりも少し下がったところに、ハッキリとした皺が見えることだ。実際には、皺というより段差と言った方が正確で、庇のようにおでこ側が盛り上がっているのだ。この皺が晴空野の顔の印象を引き締めているトレードマークだ。目を見開いたりすると、この皺は消えるが、すっとぼけた感じになる瞼とまなこの感じも相まって、愛嬌が格段に増す。

 髪が天パーというほどちんちくりんではないが、自然とウエーブしていて、髪の長さの割にまとまって見える。




 あいつはどんなふうにするのかな。そして、どんなふうに感じて、どれだけ気持ち良いのだろう。

 僕は僕自身が晴空野になったつもりで、自分の股間を弄った。あいつの表情を思い浮かべて、真似る。あいつならきっと、もっと、もっと気持ち良くなってしまうはず。僕は自分の好きな場所をこれでもかと刺激してもんどり打った。晴空野、すごく、気持ち良い……っ!


(こちらは体験版です)

第2章 ユニット


(こちらは体験版です)

第3章 ソロシンガー『晴空野眞美』


(こちらは体験版です)

第4章 転落の先にある転落


(こちらは体験版です)

第5章 リスタートは同じことの繰り返しじゃない


(こちらは体験版です)

第6章 オレのスター


(こちらは体験版です)


Circle Banner


I want just only ……


OpusNo.Novel-010
ReleaseDate2014-12-01
CopyRight ©山牧田 湧進
& Author(Yamakida Yuushin)
CircleGradual Improvement
URLgi.dodoit.info


個人で楽しんでいただく作品です。

個人の使用範疇を超える無断転載やコピー、
共有、アップロード等はしないでください。

(こちらは体験版です)

以下のリンクからこの作品を公開している各サイトに直接移動することができます。

I want just only …… - BOOTH


I want just only …… - DiGiket.com


I want just only …… - DLsite


I want just only …… - FANZA