過敏性超早漏症候群 (ゲイ小説 作品)
この作品は、『読み切り作品(バック本番なし)』に属する作品です。
小さな過疎島で唯一の若者である真べえは来春、島を出ることになっている。
そんな、新たな世界に思いを馳せる真べえの目下の悩みは『早漏』だった。
島に適齢の相手が居ない真べえは、島を出たら『オナゴ』とデキる、と、大きな期待にあそこを膨らませてもいたが、それ以前に、今のままではまともに『オナゴ』とデキない自分に悩み、切羽詰まっていよいよ、歳が一番近く、島に一つきりの診療所を営んでいた俺を、島で唯一この手の相談ができる相手として頼ってきたのだった。
真べえを『美味しそう』という目で見る俺に突然舞い込んだ、若人の性のお悩み相談。
俺の頭に『お医者さんごっこ』のイメージが大手を振って横切っていく。
しかし、真べえの『早漏』はごっこで済ませるには少しばかり重症だった。
触れるとほぼ同時に暴発し、俺の顔も含めてあらゆるところに飛び散らかす暴君。
ド派手な射精を繰り返しながらも、焦り慌てるばかりで気持ち良さをあまり分かっていなかった真べえ。
俺は『早漏』そのものよりも、気持ち良さをちゃんと知らない真べえを勿体無く思い、早漏改善の手助けを買って出た。
島を出るその前日まで、一日も欠かさなかった真べえの診療所通い。
毎日4,5発の積み重ねはやがて、1,000を超え、そして最終日、遂に俺も一線を……。
■ 章構成 ■
オレの病名って何?
三発シゴいて二発暴発
1,000を超えて
全3章構成で、文字数約36K、A6文庫サイズのPDFで132ページとなっております。
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「うわああっ!」
「うわっぷっ!」
いきなり目の前に白い物がカメレオンの舌ように素早く伸びてきて、俺は思わず顔を引きながら目を瞑(つむ)った。
第1章「オレの病名って何?」32ページより
「んだこと言っても、オレ、オナゴとデキるような時が来たときに、できるだけ普通にデキるようになっていてえ。連発で誤魔化すっても、オレもいつまでも若くはいらんないんだし、連発できなきゃ即アウトなんてハードル高すぎるじゃんろ? 島出るまでになんとかしておきたいんじゃあ」
第1章「オレの病名って何?」41ページより
「い、一瞬!? 一瞬ったって、実際には何十秒かは持っているんだろ?」
「分かんねぇ」
「分かんねぇ、って」
「始めようと思ったら終わってるんだ、……いつも」
第1章「オレの病名って何?」18ページより
「言ってくれなきゃ分からんぞ?」
「……あそこ」
「へ?」
突然、真べえは前のめりになって捲(まく)し立てた。
「15分~20分、最低でも10分くらいは持たせなきゃオナゴは満足できないって! んだどもオレ!」
第1章「オレの病名って何?」16ページより
その強い粘り気は、改めて舌の上で丸めて纏めることができるような気さえするくらいだ。
そして、刺激臭レベルの強力な拡散力を持つ芳醇な香り。
紛うことなき健全な若者の18金ピュアザーメン。
第2章「三発シゴいて二発暴発」78ページより