イクもんか! (ゲイ小説 作品)
聖なる夜にラヴラヴな痴話喧嘩を。
伊久 文佳(これひさ ふみよし)はまだ十分に若いと言える年齢ながらも外へ向こうとするバイタリティを失いつつあったが、とある店にだけは比較的頻繁に通い詰めていた。
お目当ては憧れの男(ひと)、保鷹 晃(やすたか あきら)。
彼が来店しそうなタイミングを予想して、期待して店に出向くのに、出会えたとしても会話すら無く、背中越しに見ているだけ。
でも、それ(だけ)でも良いと思っていた。
クリスマス・イヴなんて独り者が出歩くような時間じゃない、と思いつつも気まぐれで店へと足を運ぶ文佳。
流石にこんなときに彼が来るはずもな……いはずなのにやって来た! それも独りで!
店内の客は二人きりで、その雰囲気は自ずと次第にデートのようになり、そしてついには夢のような『お持ち帰り』へ。
クリスマス・イヴならではの、ベッタベタで、だけどちょっとディープな『ラヴ・ストーリー』をどうぞ。
章立ての無い短編で、文字数約20K、A6文庫サイズのPDFで79ページとなっております。
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受けの性感帯は=(イコール)前立腺って考えている人も多いだろうけど、それより奥にも感じるところは幾らでもあって、例えば僕なんかの場合は、平均的なペニスではちょっと届かないかな……というくらい奥の部分、おそらく『コールラウシュ襞(ひだ)』と呼ばれる部位だと思うのだけど、そこが亀頭と擦れるのが最高に好きだったりする。
43ページより
「3ヶ月経ったら、二人で検査だ。浮気すんなよ?」
77ページより
ただでさえ明るくはしていない部屋で、上から覆うように見詰めてくる晃さんの顔はさらに陰になって見えづらい。
だけども、僅かな光量でも輝きを見せるキュロンとした瞳が、ニヤついて僅かに持ち上がる頬と目尻が、的確に僕を犯してくる。
52ページより