暗いよぅ~狭いよぅ~……気持ち良いよぅ (ゲイ小説 作品)
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この作品は、『読み切り作品(バック本番なし)』に属する作品です。
今でも鮮明に思い出せる、爽やかな初夏の日の想い出。
気まぐれで見つけた、日中でも真っ暗闇に覆われる場所、押入れ。
そこに二人で籠もった僕は、深い考えも無いまま、全く見えないのを良いことに、欲望の赴くままに彼の肌に触れ、彼の身体を弄りたおしたのだった。
章立ての無い短編で、文字数約7K、A6文庫サイズのPDFで29ページとなっております。
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しばらくは、ただただひきつけのような痙攣と、それで生じた、声というよりも乱れた呼気の音そのものを発するだけの十一時くんだったが、そのうち、咽(むせ)び泣くような、でも、それが悦(よろこ)びの声であることが子供ながらに分かるような、でも、これで十一時くんも子供から一歩抜け出してしまったような、そんな感じの妖艶な声を上げていた。
21ページより
思わず触れたヤツの素肌は異様にみずみずしくて、少しひんやりとしていた。
濡れるというほどビチャビチャではないが、吸い付くようにぺったりとくっついて、離れるときも少しくっついてきてから、それから離れる。
14ページより