追加サンプルフレーズ (ランダム抽出。たまに更新)
途中で何回かは言い訳を組み立てようとしたんだ。俺の中で言い訳が成立すれば、ライオネルの部屋に帰ることも出来ただろう。でも、どうしても駄目だった。どうしても俺が悪い。俺はまだ後悔の念で一杯だった。
それでも、俺の中には、あれほどの後悔を生んだ原因となった『寂しさ』が再び頭角を現し始めていた。あぁ、俺はなんて理不尽な生き物なんだ。
第5章「試練」176ページより
人間の生命とはなんと短く儚いものか。しかし、人生に与えられた時間はとても不十分なものだが、だからといって全てを諦めてただ時を過ぎるのを待つには長い。それならば、オレは、時間が足りなくても頑張って生き抜くことを選ぶ。それが、最終的にオレが出した結論だった。
第5章「試練」153ページより
いつもなら、敏感になり過ぎた亀頭冠が辛いから動きを止めてジッと耐えるような射精になってしまうのだが、今日は逃げなかった。
第2章「新しい世界」62ページより
本当に落雷を受けたんじゃないかと思ってしまうような電流が俺の身体を駆け抜けた。二つの避雷針が稲光を着実に捉えて、電流が俺の身体に流入するや、足先と脳天目掛けて突き抜けて行く。俺の身体は目一杯収縮して仰け反っていた。
第3章「バースディ」85ページより
……寒いなぁ。この町でずっと暮らしてきて、こんなに寒いって思ったことがあったかなぁ。俺も歳を取ったっていうことなのかな。
何も考えなくても積み上げられていたものを、いつの間にか全て取り崩してしまっていた。全部失ってやっと気付いたよ。
第5章「試練」178ページより
「別に一方通行の片道切符じゃないんだぜ。嫌ならいつだって戻って来れる。そんなに身構えなくても良いんだよ」
第1章「衝撃」26ページより
あとがきなど
同人系サイトでの公開第一弾としました、この作品「Fitzpatric」ですが、実は筆者の筆下ろし作品ではありません。
筆者が初めて書いた小説は『芸人 山野純三 (康)』でして、着手順からするとこの作品は恐らく8作品目(もう、大分前のことですので、既に記憶が曖昧みーまいん)になります。
初公開なので、なるべくインパクトがありそうなタイトルを持って来ようと思ってこの作品を選んだのですが、インパクトというよりもあまりの突飛さに浮いてしまったような結果になってしまいました。
あと、もしかしたら、導入部分が若干『腐』っぽくて引かれてしまったのかな? 全然、そんなことはないんですけどね。(だいたい、ガチムチと大デブ熊の絡みだし)
さて、ここから、この作品のモデルになった方について少々記述いたしますので、イメージが壊れそうだと危惧される方は見ないでスルー推奨です。
Tumblrで見た1枚の画像から、という筆者には良くあるパターンなのですが、当初は若干気になっていた程度でしかなかったのです。
が、しばらく時間が経ってから同じ方の別の画像に巡り会い、そこでツボにハマってしまいました。
詳細に調べていくと、ご本人のFacebookにまで到達できまして、Youtubeとか、XTubeなんかにも投稿し、果てはAV出演まで果たすというとってもオープンな御方でした。
(イケてるオープンな方の存在って、とっても助かりますね。(何が?))
で、色々と見させて頂いていると、その御方は結構派手な人生を送っていらっしゃるようで、ゴリッゴリのゲイでかなり若い画像もあったりするのに、子持ちだったりして、なかなかに謎めいた雰囲気。
そこで、妄想を膨らませていったのが、この作品「Fitzpatric」です。
ちなみに、その御方のサードネームをそのまま丸パクリ(ファーストネームは流石に変えてます)しているのですが、どこでどう抜け落ちたのか、最後の「k」が脱落しているというスペルミスを発動してしまっています。
あ、結果丸パクリじゃなくなっているや、ってか、多分実在しないっすよね「Fitzpatric」さんて。と思って検索してみたら結構居るなあ。同じスペルミスのような気がしなくもないけど。
物凄く簡単に言って、子持ちパパがゲイになるお話なのですが、そこでゲイに目覚めさせるお相手として用意した大っきな熊。こちら、当初ははっきりとしたモデルが存在していませんでした。
途中からは、同じようにTumblrの画像から個人のFacebookにまで到達した別の方をモデルとして、まぁ、実際の背丈とか年齢とか物語とは合わないところも多々あったのですがイメージモデルということで、当て嵌めて物語を進めていくようになったんですね。
そしたら、書いている最中にこちらの人物の方により熱が入ってしまって、こちらが主役の章まで書いてしまう結果に。
さらには、こちらが完全に主役の続編『雨 (Fitzpatric続編)』までその後作成することになってしまいました。