白井 幸央 (ゲイ小説 キャラクター)

(しろい ゆきお)191cm 106kg 18歳(初出時)

 ほんわか、ふわふわ。マシュマロマンかビバンダムか。北の国で大きく育った色白の大男はその雰囲気と名前から雪男「イエティ」とあだ名された。
 強い自己主張をせず。いつもニコニコ。基本、他者を否定しないおおらかな人物のため、尖っていて衝突も激しい若い年代の中では良い緩衝材となって誰からも好かれる存在。
 反面、悪いように言えば自分というものがまだちゃんと存在していない、自我が目覚めていない。他者のために自己を殺し過ぎている。良いように扱われかねない懸念がある。
 ただこの、雪に閉ざされた学生寮という環境の中では、好感を持って受け入れられていたようだ。

 寮のベッドでは狭くて身体を縮めたり、膝肘を曲げないと収まらない。特に冬場は猛烈に寒く、布団の隙間を作らないように収まるのにはいつも苦労している。
 性的にはごく普通に成長を遂げているが、恋愛感情とか思春期的な悩みや葛藤は訪れたことがまだなく、真っ白な新雪の平原のような状態。そういった側面も、周りの人間からは「強く押し切れば染まってくれるかもしれない」という期待を抱かせてしまったようで、卒業間近に次々と迫られる事態になってしまった。
 基本受け入れてしまう幸央は結局、身体は差し出してしまう。
 大きく温かい身体は、寒い北国の冬の暖房が不十分な環境では特に重宝される。

このキャラクターが登場する作品

全7章 80P
約23K文字

雪国の共学制高校の寮、卒業まで最後の一週間。ただの友達だったはずの仲間内に一波乱が起きた。まだまだ学生気分だった雪男(幸央)は大人への階段を一歩、登ることになった。

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