瀬木根 哲也 (ゲイ小説 キャラクター)

(せきね てつや)196cm 119kg 19歳(初出時)

 体格に恵まれ、将来を嘱望される柔道選手であったが、怪我で断念。すると、周囲の人間が掌を返したように冷酷になり、罵詈雑言を浴びせながら消えて行った。両親ですら疎んじてくるようになり、人間不信に陥った。
 それでも、自分までもが自分を見捨てしまってはいけないと、努力を勉学へと向けて超難関理系大学に合格、入学した。
 スポーツ選手が出来なくなってしまうと、大き過ぎる身体は不便なところばかりが目立って大変。コップの取っ手に指が入らなかったり、PCのキーボードも手狭、当時のディスプレイはまだ小さく、顕微鏡でも覗き込んでいるような感じだった。一人暮らしも大変で、デカい身体が物音を立ててしまい易いので部屋の広さよりも防音を重視しなければならない。
 幼少の頃に習っていた算盤の影響か数字に強く、理論思考も苦手ではないため、様々な工夫をしてなんとか乗り切っている。
 人付き合いはほとんど出来ていないが、本人の所為というよりは周りの所為。付き合えそうな、信頼できそうな人間がなかなか見当たらない。逆に、付き合える人は貴重であるため大事にしている。
 現役バリバリとはいかないが、現在でもスポーツ選手だと言えば疑われない程度の身体は維持している。が、将来、古傷が痛んで苦労するかもしれない。

このキャラクターが登場する作品

短編 49P
約14K文字

哲也が気になって仕方がない裕文は、自分の気持ちが何なのか分からないまま卒業という別れの節目に戸惑いを爆発させる。そんな裕文に哲也は……

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